EIS値とは?

EIS値とは、人間の大脳新皮質の活性度に相関すると考えられている特徴量です。EIS値は、「眠そうに聞こえる声」に共通する特徴量と相関するものかも知れませんが、上記の従来手法とは全く違う方法により定義されています。

電子航法研究所の発話音声分析技術の開発は、新聞を読む声の分析をしていた時、朗読している人の心身状態に依存してストレンジ・アトラクタに見られる“ゆらぎ”の状態が変化することに気付いたことが始まりです。その後、心身状態を声から評価できる可能性が示されたことにより、「眠そうな声」を集めることから始める従来手法ではなく、眠いに違いない被験者の声、疲れ切っているに違いない被験者の声を分析する実験を進めてきました。その結果を基に、眠いに違いない被験者や、疲れ切っているに違いない被験者を作り出し、その被験者の声を収録し、彼らの健常状態における声と比較し、両者をできるだけ正確に識別する特徴量であるEIS値を定義し、その特徴量を計算する信号処理アルゴリズムのSiCECAを開発しました。

EIS値の意味は、決して分かり易いものではないと思いますが、逆に分かり難いものであるからこそ「発話者の演技による誤判定等が発生しない」という素晴らしい特徴が成立します。EIS値は、従来人間の主観的な感覚に依らなければ評価はできないと思われてきた疲労度や元気度に関わりながらも、人間の主観が全く入っていない画期的な指数値です。